足から体を変える=根本治療
足裏は「第2の心臓」
その中で、一度身体を矯正しても、日常生活を送っているだけでなぜか元に戻ってしまうことに、常に疑問を抱いておりました。
「人の身体はなぜゆがむのか?」
「どこにその要因があるのか?」
多くの患者様のお身体を拝見する内に、「足」に着目するようになりました。
そして、腰・肩や膝の痛みが足裏の状態に反映されていることがわかりました。
足を専門に治療する“ポダイアトリスト”
聞き慣れない名称ですね。
日本ではまだ珍しい分野ではありますが、アメリカ・カナダ・オーストラリアではメディカルドクターとは別に、足を専門に治療する“ポダイアトリスト”という足専門医が存在します。
足の診察・計測などを行い、評価して、必要に応じて専用の装具・インソールなどを作成して処方し、場合によってはOPE(手術)などを行うこともあります。
もちろん当院ではOPEなどはしませんが、足を検査してその状態を把握し、トラブル解消の方法を探ることができます。
当院では、最新の「歩行足圧計測器(ゲートビュー)」を導入し、足裏の状態・バランス・歩き方を数値的に調べます。
測定結果から、立ち方と歩き方の傾向(クセ)を探り、最適な治療方法と日常生活でのアドバイスをご提案させていただきます。
ゲートビューとは?
画像は圧力分布がカラーで色分けされ、前後左右のバランスが%表示で数値化されるので、患者様にも視覚的に非常にわかりやすくなっております。
また、立位・歩行ともに10~30秒程度の短時間で測定できますので、患者様の負担も軽減できます。
そして、これらの結果から、立ち方と歩き方のクセ(長所や弱点)を読み取り、その後の治療方針や日常での注意点などに役立てることができます。
ゲートビューを使って何を見るの?
1.立った姿勢の前後・左右のバランスを測る
これにより、日頃どちらの足に重心をおいて立つクセがあるのか、また偏った立ち方をすることで膝や腰などに負担が掛かっていないかなどを探っていきます。
前後左右均等に体重が掛かっている状態が理想的でバランスの取れた立ち方となります。
それが数値的に表示されますので、細かい部分の偏りが分かります。
例えば、極端に後ろに重心が掛かっている場合、腰痛の原因となる可能性があります。
また、数値を比較すれば身体のねじれた状態なども読み取れるので、どの方向に骨盤が傾いて痛みを出しているかなどの参考になります。
2.歩くときの「歩行軌跡」を測る
歩行時に身体の重心がどのように移動していくかを0.06秒間隔で測定します。
その数値が一本の線状で表示されますので、重心移動の様子が読み取れます。これを、「歩行軌跡」と呼びます。
この線状の動きを解析することで、その人がどのような歩き方のクセを持っているかを知ることができます。
例えば、足首が極端に傾いた状態で歩いているために股関節に負担がかかっていたり、すり足で歩いていることなどもわかります。
さらに測定したデータを活用して
- 施術の前後に身体のバランスを測って比較することで、変化を目で確認することができる
- 正しい歩き方(痛みが出ないような歩き方)をおすすめできる
- 筋力トレーニング・ストレッチの指導
例)足関節の可動域が低下している。⇒ ふくらはぎ(アキレス腱・下腿三等筋)のストレッチの必要性がある
テーピングなどでのサポートをご提案
- 足底板 (インソール)を作成して、足からのバランスを矯正することができる
⇒ 足のバランス足底板インソール治療:既成品と完全オーダー品があります
※オーダーによるインソール作成は、約2週間ほどかかります。詳しくはお気軽にご相談ください。
ゲートビューをおすすめしたいのはこんな方
- 歩く時に足の裏が痛む
- いつも同じところにマメ・タコが出来る
- 体重をかけると踵(かかと)に痛みがある
- 靴の片側が極端に減っている
- 「外反母趾」「O脚」「扁平足」が気になる
- ふくらはぎがよく攣る
- 子どもの歩き方が不自然な気がする
測定の例
偏平足の足
このデータの方は、長年陸上を続けていて筋肉が発達しているケースです。