体の中を観られる装置

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皆さん、超音波画像診断装置(エコー)をご存じでしょうか?
代表的なものは、産婦人科で母親のお腹に宿った赤ちゃんの姿を見るものがあります。

小さな体で母親の胎内で一生懸命体を動かしている姿は、感動しますよね。最近では3D・4D画像として、もっとリアルに動いている姿も写るものが出てきています。

その『超音波画像診断装置(エコー)』がなぜ整骨院に?と思われる方もおられるかと思います。

我々柔道整復師に認められた唯一の観察検査装置が、エコーなのです。

超音波画像診断装置(エコー)で何を観るのか?

我々の専門である骨・筋肉・靱帯・腱・関節包などの運動器の障害(骨折・捻挫・肉ばなれ・軟骨の成長障害など)を

この超音波画像診断装置(エコー)で観ることが出来るのです。

例えばこの写真の患者さんの場合

右橈骨遠位端骨折
右橈骨遠位端骨折
  • 年齢:70歳代
  • 性別:女性
  • 原因:自宅にて布団の上でバランスを崩し、そのまま右手を床について負傷
 

右橈骨遠位端骨折

写真のようにエコーをあて検査
写真のようにエコーをあて検査

右橈骨遠位端骨折(みぎとうこつえんいたんこっせつ)の見立てで、エコー検査を実施

健側(負傷していない左手)のエコー画像と患側(負傷した右手)のエコー画像

▽健側(負傷していない左手)
健側(負傷していない左手)
▽患側(負傷した右手)
患側(負傷した右手)

 

 

 

「骨が折れていないか?」「筋肉が切れていないか?」「関節に水が貯まっていないか?」など多くの情報を得る・知ることができるのです。しかし、100%ではありません。骨の内部を観ることはできません。エコービームの届かない深い所は、観ることはできません。アーチファクトと言って多くの反射画像(虚像)があります。そう言ったエコーの特色を熟知し、勉強してはじめて多くの情報を得ることができます。

より的確に、より確実に判断する

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当院では、初診の段階で骨折の疑いがあれば、近隣の整形外科の先生に紹介し、レントゲン検査をお願いしております。

その前の予備検査として超音波画像診断装置(エコー)を使用することで、より確実に鑑別し紹介出来るようになりました。

骨に異常がない場合も、患者様に画像を見せることで安心していただけます。

私たち柔道整復師は、骨・筋肉・関節の専門家です。観て、触って、骨・筋肉が、どのようになっているかの状態を分かるように訓練されています。

そこにこのエコー画像を用いることで、より的確に判断することが出来ます。

超音波画像診断装置(エコー)の特徴

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    • 被爆しない(妊婦・お子様にも安心)
    • 繰り返し観察できる
    • 静止状態だけでなく、動画で確認できる

  →これにより多くの情報を得ることができます。

  • 患者様に画像を見せながら、リアルタイムに状態を説明可能である。
  • カラードプラという特殊な検査方法を用いて、血流状態を観る事ができるため、筋肉の損傷・炎症の度合いなど評価可能である。

 

 

超音波画像診断装置(エコー)はこのような方に力を発揮します

 

  • 骨折の疑いがある
  • 「肉ばなれ」「ねんざ」を起こしており、このケガが治るのに少なくともどのくらいの時間(期間)がかかるか知りたい
  • この膝の腫れは、水が貯まっているせいではないか?
  • この胸の痛みは、ただの打撲(うちみ)ではなく、肋骨にヒビが入っているせいかも
  • この脛(すね)の痛みの原因は、『疲労骨折』をおこしているせいかもしれない

 

超音波画像診断装置(エコー)でわかる症状と傷病名(例)

  • この激しい痛みの原因は、関節内・筋肉内にカルシウムが付いているためかもしれない → テニス肘
  • 肘が伸びないのは、肘の関節内で骨折を起こしているからかも? → 野球肘
  • 指が伸びないのは、腱がひっかかっているからかも → ばね指
  • 肩が急に痛くなったのは、この部分に「カルシウム」が出てきて、刺激しているからかもしれない → 肩関節石灰沈着性腱板炎
  • 子どもが「膝の下が痛み、正座ができない」と言っている。もしかするとよく言われる成長痛なの? → オスグッド・シュラッター病
  • 運動していて急に踵付近で、後ろからバットで殴られたような痛みを覚え、足を地面について歩けなくなった →「アキレス腱」が切れているかもしれない? → アキレス腱断裂
  • 膝のウラが腫れて曲がりにくいことに気づいた。「なんで?」 → ベーカー嚢腫
  • 足首を捻って、捻挫(ねんざ)だと思ったが、みるみる腫れてきた。これは、ただの捻挫(ねんざ)ではないのでは? → 足関節部の剥離骨折