超音波が骨折の癒合を早める
一般的な骨折の治療では、整復・固定後に骨が自然に修復されるのを待ちます。
しかし近年、超音波を当てることにより細胞の活性化が高まり、骨折の治りを促進することがわかり、治療器として応用されるようになりました。
文献では、骨折の治癒期間が約4割(38%)短縮する効果が認められたという報告もあります。
しかし近年、超音波を当てることにより細胞の活性化が高まり、骨折の治りを促進することがわかり、治療器として応用されるようになりました。
文献では、骨折の治癒期間が約4割(38%)短縮する効果が認められたという報告もあります。
当院でも、難治性(偽関節)の骨折に使用して、早期の癒合(くっつき)を経験しました。
オステオトロンの特徴
非常に低出力の超音波を1日1回20分程度骨折部分に当てることで、骨の再生・癒合を促します。
症例(LIPUS -リーパス- を使用しての症例)
交通事故にて負傷する。
犬の散歩中に後方より接近してきた乗用車に跳ねられた際に、タイヤに足を踏まれ負傷した。
すぐに救急病院に搬送され、硬膜下血腫の疑いにて、入院ICU治療室へ入院安静処置状態であったが、左足は粉砕骨折を患っていた。
1週間後、専門(整形外科)の総合病院へ転医し、左足の粉砕骨折にて手術(OPE)困難の状態であり、そのまま保存療法で様子をみるとのことであった。
2週間おきに、レントゲンチェックによる検査を受けるも、2ヶ月経過しても骨折は癒合しない状態で、相談に当院来院する。
その後、当院にて超音波骨折治療器:低出力超音波パルス(LIPUS:Low Intensity Pulsed Ultrasound)を開始する。
負傷直後のレントゲン写真と治療風景
当院受診後約1ヶ月経過の外観
当院受診後約3ヶ月経過の外観
病院のレントゲン検査にて、医師も驚くほど旺盛な仮骨形成確認される。