骨折とは

骨折とは、骨の連続性が、ある部分で途切れた状態です。

骨折の症状

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  1. 痛み
    • 骨折部には著明な痛みがある
    • 骨折線の一致した強い限局性の圧痛がある
    • 軸圧痛(骨折部から離れた部分から骨の長軸方向に圧を加えると骨折部に痛みを訴える
  2. 機能障害
    • 上肢(腕) 物が持てない
    • 下肢(足) 上手く立てない、歩行困難(ケンケン歩き、跛行)
    • 脊椎圧迫骨折 寝返りができない、起き上がれない

    ただし、簡単なヒビや若木骨折(※)では、機能障害は軽度

  3. 変形・腫脹(はれ)
    • 骨折部の内出血による腫れ(骨折血腫)
    • 骨折の転位による患部の屈曲、短縮など
  4. 異常可動性
    • 長い骨の完全骨折場合など
  5. 軋轢音(コツコツ音)
    • 異常可動性がある場合、骨折部を動かすと骨折端が互いに触れ合って音がする
  6. その他の全身症状
    • 骨折の直後に一次性のショック症状(一過性)(顔面蒼白、ふるえ、冷や汗)をみることがまれにある
    • 発熱(体温が38℃以上になることがある)⇒数日以内に下熱

若木骨折とは?

若木骨折(わかぎこっせつ)
若木骨折(わかぎこっせつ)

※若木骨折(わかぎこっせつ)とは、子供に起こる骨折で、骨がはっきりと折れる状態ではなく、竹を折った時に曲がった様に折れるので、竹節状骨折(たけふしじょうこっせつ)とも呼ばれます。

骨折の治療

『骨折』は、整復の後にギプス固定・シーネ固定を行います。固定期間は、骨の折れた状態、場所により違います。
指などの小さなところは、2~3週間の固定で良い場合もありますが、手首などの転位(ずれ)を起こしやすい部分は、4~6週間必要ですし、足の骨折でも4~8週間必要です。子どもは、骨の再生能力が旺盛ですので、大人より比較的短い期間の固定で良い場合も多いです。
無理をすると、偽関節と言って骨がくっつかない場合もあるので、適切な固定期間と指示を守っていただく必要があります。

ギプス固定

また、遷延治癒と言って通常の期間固定・治療をしても、なかなか骨がくっつかない場合もあります。当院では、その場合『オステオトロン』という超音波を利用した骨折治療器を使用して、骨の再生を促す治療も行っております。
オステオトロンのページへ>>

骨折の症例

手首の骨折

スノーボードにて滑走中、転倒により負傷来院されました。
手首の骨折であり、典型的な症状(=フォーク背状変形)を呈していましたので、超音波画像検査装置(エコー)により骨折ラインを確認し、応急整復にてギプスシャーレ固定を行いました。

第5中足骨骨折

足の骨折外観写真
足の骨折外観写真

歩行中に誤って足下をつまずかせ、足首を内反し負傷来院されました。典型的な腫れと圧痛を確認し、超音波画像検査装置にて骨折ラインを確認。ギプス固定にて応急処置を施し、すぐに提携の病院へ紹介状を書いて検査を依頼。
結果、『左第5中足骨骨折』の診断。

第1中足骨骨折

仕事中に、約10㎏の鉄が足の上に落下し負傷。

▼初検時エコー画像▼
(左:長軸像 右:短軸像)

▼負傷後 約7週間経過▼
(左:長軸像 右:短軸像)

鎖骨骨折

スノーボードによる転倒にて負傷。鎖骨の外側に起きた骨折です。

腰椎の圧迫骨折

腰椎3番の圧迫骨折
腰椎3番の圧迫骨折

腰椎の3番に起きた圧迫骨折です。
尻餅をついた際に負傷されました。年配の方で「骨粗しょう症」がある方は、骨がもろくなっていることもあり、日常生活でふとんを干す動作で腰に急に痛みが生じて、診察の上検査で「圧迫骨折」を起こしていた、というケースも経験しています。

左足腓骨遠位部の骨折

左足腓骨遠位部の骨折のレントゲン写真
左足腓骨遠位部の骨折のレントゲン写真

外国に旅行中、スノーボードにて転倒により負傷。左足腓骨遠位部の骨折です。当院にて、保存(ギプス・装具)にて治療しました。

▼初診時の患部写真

▼初診時のエコー写真