・背中が急に痛くなった。これって原因は?
・「ぎっくり背中」ってYouTubeで流れていた。そんな症状ってあるの?
・そんなに激しく怪我をした覚えもないのに、段々と背中の痛みが増してきた。。これって?
こんにちは。
加古川市別府町でふじい整骨院を開業しております藤井 憲之です。
先日、背中が痛くて動けなくなりました。
「先生のところで見てもらえますか?」
と心配なお声で急患のお電話をいただくことがありました。
さらにそのお電話口では、
「実は、少しコケそうになって踏ん張ることがあって。。」
「だんだん痛くなってきたんです」
と教えてくださいました。
この度のブログでは、
今回のようなケースで、急な背中の痛みが出てきたときにどのようなことが考えられて、どのように対応すれば良いか。
について書かせていただきます。
皆様の参考になれば思いますので、ぜひ最後までお読みいただけますと幸いです。
「ギクッ」とくるだけではない。
ぎっくり背中の原因と症状について
よく「ぎっくり腰」という言葉は、巷(ちまた)でも聞くことがあると思いますが、あまり「ぎっくり背中」という言葉は聞く機会がないのではと思います。
先日、YouTubeを見ていると、「ぎっくり背中になった時の対応法」というタイトルで動画がアップされているのを拝見しました。
その動画の後に、結構たくさん他にも動画があることに気づきました。
※ ちなみに、「ぎっくり背中」は、医学用語にはなく、いわゆる俗称になります。
今回お見えになった患者さんの状態は、自転車を乗っていたときにバランスを崩したときに、足を地面に突いた際に背中に痛みが走ったことがきっかけでした。
その時は、一瞬の痛みで大丈夫であったと思われたのですが、時間が経つにつれて次第に痛みが強くなり、からだを動かすたびに痛みが走り生活上に支障がでていました。
患者さんは、痛みを楽にするために痛み止めの薬を飲んで、さらに背中に湿布を貼って様子をみておられました。
しかし、やや痛みは楽になったのですが、動かすたびに背中に痛みが残っておりました。
近く予定されている旅行になんとしても参加したいので、「早く治したい」とお電話をしてこられたという経緯です。
いわゆる「ぎっくり背中」とは、
背中の部分の肉ばなれ症状です。
背中には、たくさんの筋肉がついています。
その一部の筋肉に傷がついたり、引き伸ばされるなどの刺激が加わることで、痛みや筋肉の動きを制限されるなどの症状が出てきます。
時には、痛みが強く、呼吸がしにくいなどの状態も引き起こされることがあります。
ぎっくり背中になったので湿布を貼ってみた。そのときは温感それとも冷感?
このような症状の時に、炎症を起こしている場合は安静にすることが第一選択です。
まずは、背中を触って熱を持っている場合は、少し冷やしてみることをお勧めします。
湿布をしたり、伸び縮みするテープ(キネシオテープがお勧め)を貼って、軽く背中の筋肉を保護しても楽になりますので、一度お試しください。
少し時間が経って炎症が治まっていれば、お風呂などで温めていくことで血の巡りも良くなり痛みも和らいでいくことが期待されます。
通常、軽い背中の痛みであれば、1週間もすれば自然とかなり楽になっていくので心配はありません。
動けるくらいであれば、日常の生活で無理をしない程度で動かしてもよいと思います。
ただし、激しい運動は禁物です。
ぎっくり背中になった時に整体をするとなぜ良くなるのか?
その治し方とその理由について。
今回の患者さんの背中の痛みは、急に体勢が変わって体を支えようとしたことで、筋肉に異常な力が加わって痛めてしまったものです。
何もしていないのではなく、原因もしっかりしています。
実は、筋肉を痛めてしまう場合として、
・急な状態で痛めてしまう場合と
・姿勢の変化でゆっくりと痛めてしまう場合
の2通りがあります。
今回の場合、
自転車に乗っていてこけまいと足を急に着くことで、瞬発的な力がかかっていました。
そのことが刺激となって痛めてしまったものなので、急な状態が原因として考えられます。
体に起きた一瞬の出来事ではありますが。
よくある経緯として、
その時は少し痛むくらいで大丈夫かなと思っていたら、時間が経つにつれて次第に痛みが増していくことがあります。
これは、一度痛めたところが時間をかけて、広がっていったと考えることができます。
一つの考察ではありますが、
痛めたことにより、バランスの狂いが徐々にからだ全体に出てくることがあると考えています。
例えば、転倒という刺激が体に起こり、その刺激が時間をかけて他のところにも影響を及ぼしてくる。
そのようなイメージです。
転倒により左右前後のバランスに歪みが起こり、その影響でまっすぐな体を保つことができなくなる。
ある部分に余計な力が掛かるようになると、その部分が硬くなって動きが悪くなる。
それによって、血の巡りも悪くなり痛みも出てくる。
このような場合は、体に起きた歪みを早く元に戻していくことが大切になります。
体に起きてしまった歪みを正すことで、偏ってしまった部分が元に戻ります。
そうすることで、血の巡りが悪くなっていた部分が改善し、痛みが楽になり動きも良くなるので体が治りやすい状態に戻っていきます。
今回の患者さんには、まず痛めた部分に炎症を抑える電気治療とはり治療を行いました。
そしてその後に、体の歪みを整える整体を施しました。
治療後には、体の歪みが解消されて動きやすくなられていました。
痛みが「0」になるわけではありませんが、「かなり楽になった」と感想をいただきました。
その後、1週間後に来院された時には、ほぼ痛みもなくなり
「無事、旅行が叶いました!」とご報告をいただくことができました。
このように、痛めた状態からできるだけ早く治療をすることで、痛みも楽になり、体の回復も早めることができます。
ただし、痛めた体には、休養が必要です。
休養を与えることで、さらに体は直そうとする働きが増してきますので、決して無理はなさらないでくださいね。
まとめ
この度は、あるきっかけが原因で背中の痛みが次第に増してきたという例を元に、ぎっくり背中を対象にお話をさせていただきました。
背中の痛みで気をつけていただきたいことは、原因がはっきりしていないのに痛みが出てきたという場合です。
医療機関を受診して、内科的な原因がないかをしっかりと診ていただいた上で、整骨院などの治療も受けていただくと早く痛みを楽にすることなどのお手伝いをさせていただくことができます。
近隣で、ぎっくり背中になってしまい、早く治したいという方がおられましたら一度ご相談いただけますと対応させていただきます。
最後に、
患者さんからのお声をご紹介させていただきます。
患者さん:50代 女性
症状:背中の痛み
Q:当院のことは何でお知りになりましたか?
家族の紹介
Q:他にも同じような治療院がある中で、どのようなことが決め手になって当院をお選びいただきましたか?
家族内での評判が良く、近くだったので。
Q:実際にご利用してみての感想をできるだけ具体的にお聞かせください。
院長さんもスタッフさんも優しく、きちんとお話を聞いて下さり、
院内も明るくきれいです。
痛みもなくすっきりします。
(柔道整復師・鍼灸師 藤井憲之 監修)