こんにちは。
加古川市別府町でふじい整骨院を開業しております藤井憲之です。
今回なぜこのようなブログを書こうかと思ってきっかけですが、
当院にお越しになった60代の女性患者さんから、
「右肩が半年ぐらい前から痛くて、腕があがらないので困っています。」
「これって、いわゆる五十肩ですか?」
というご相談がありました。
今回のブログを読んでいただくことで、五十肩とよく似た症状で肩が動かせない状況についてご理解いただけるかと思います。
もし、肩が痛くて腕が上がらなくて困っておられるという方がおられましたら、参考になる内容となっております。
最後まで、お読みいただけますと幸いです。
右肩が痛くなることにとくに思い当たることは無いけど、でも腕があがらないのは何かおかしい。
患者さんの右肩の痛みは、約半年前から起こりました。
特に、肩を強く捻ったなど痛めた覚えもなく、最初は肩を上げる動きで少し肩が痛いなという程度だったそうです。
当初ご本人は、「肩を少し寝違えたのかな?」ぐらいにしか考えておられなかったそうです。
そのうち、肩を上げる動きによって痛み方が違うことに気づかれたとお話してくださいました。
ある程度まで、右肩が上がるのですが、ある位置で肩が上げにくくなり、そのまま今度は降ろそうとすると「ズキっ」と痛みが走ることに気づかれました。
なかなか痛みが治らなかった患者さんは、インターネットで肩の痛みについてご自身で色々と調べられたそうです。
その中で、ご自身の状況によく似たもので、『五十肩(ごじゅうがた)』があることに気づかれました。
五十肩は、年齢的に50歳代前後によくおこる肩の痛みで、時間がかかるが自然に収まってくると書いてあったそうです。
肩の痛みの状況は、さまざまあります。
確かに、五十肩の症状は肩が挙がらなくなることが多くあります。
また、痛み出した程度によっては痛くて寝られないなどひどい状態になる方もおられるほどです。
また、動きが制限されるため、日常生活に支障を覚える方がほとんどです。
腕が上がらないその右肩の痛み。すべて五十肩とは限りません。
今回、患者さんの状態を診せていただくと、
いわゆる『五十肩』とは一つ大きな違いがありました。
それは、肩の動きでした。
私が手を添えて患者さんの肩を挙げてから、一定の角度で止まったため、
今度はゆっくりと降ろそうとすると、一瞬激痛が走り腕をささえておかないとそのまま下まで腕が降りていく勢いでした。
※(注)写真は、エコーを使用したときの、肘観察の模様です。
そこで、当院で行なっているエコーを使って肩の状態を見せていただくことに。
結果、肩の筋が一部が、つながっていないような画像が見えてきました。
この状態から「肩の筋(すじ)が一部切れてしまっていること」が疑われました。
このような肩の痛みは、なかなか治らないことも多く、
まずはしっかりと状態をさらに専門の病院で診てもらい、
確定した診断をもとにリハビリしていくことをご提案しました。
日常生活に困るほど、右肩が痛くはないけど、でもなんとなく気になって。。
肩の専門のドクターに紹介状を書かせていただき、診ていただいたところ
ドクターからは、「腱板断裂(けんばんだんれつ)」の診断を受けられまし
た。
※腱板断裂のイラストです。
幸い手術をする程度ではなく、ドクターによる専門の処置とリハビリをしばらく行なっていくことになりました。
当院でも病院でのリハビリがない時に、患者さんの同意を得て、
はり治療など痛みのコントロールをさせていただきながら、3か月が経過した頃に痛みと肩の動きも良くなっていかれました。
患者さんからは、
「あのまま放っておいたら、今ずっと治らなかったと思います。」
「相談させていただいてよかった」
とお言葉をいただきました。
まとめ
肩の状態は、さまざまです。
現在の状況が、どのようになっているか診断をしていただくことが、治っていく近道となります。
自己判断せずに、なかなか治らない肩の痛みは一度専門の病院にご相談されることをお勧めいたします。
当院でもご相談を受けて、肩の筋(スジ)が切れているなどの疑いがある場合は、専門の病院をご紹介することもできます。
どのようなことでもご相談いただけますと幸いです。