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「最近小学生の息子が、『踵が痛い』と言い出した…これって病気なのか?」

「5年生の子供が歩くときに踵が痛いとのこと。これも成長痛なのだろうか?」

 

この度は10歳前後のお子様に発症しやすい、シーバー病についてブログにまとめました。

 

 

シーバー病を放置せずに早く治す方法

 

 

兵庫県加古川市でふじい整骨院を開業しております、院長の藤井憲之です。

 

この度は成長期(10歳前後)のお子様に発症しやすいシーバー病について、ブログにまとめました。

 

先日、当院に来院した12歳のお子様が、踵の痛みで他の病院を訪れ、シーバー病と診断されたというご相談をいただきました。

 

シーバー病は10歳前後の男の子に発症しやすい成長痛の一種です。特徴としては踵の痛みを訴える傾向があります。

 

 

多くの場合、シーバー病は自然に治ります。しかし、お子様が踵を痛がっていると、「何かできることはないか?」と考えてしまうものではないでしょうか?

 

そこでこの度は、当院で導入しているシーバー病の対処法をブログにまとめました。お子様の踵の痛み、シーバー病でお悩みでしたら、ぜひ最後までご覧ください。

シーバー病を放置せず、早く治すポイント

 

シーバー病は成長期の踵の痛みです。

 

10歳前後の子供の踵の骨は成人と比べると柔らかく、成長線と言われる特徴があります。

シーバー病は踵の成長線のところに炎症が起こり、痛みを起こしている状態です。

 

10歳前後の子供が

踵の成長線の部分(踵の後側の両面)に沿って痛みが出る。

歩いたり走ったりすると踵が痛くなる。

踵をつくのが痛いので、足を引きずって歩いている。

 

こんな時には、シーバー病を疑ってください。

 

当院で取り入れているシーバー病の検査方法を紹介しています。もし上記事項に該当する時は、この度紹介する検査を試してみてください。

 

シーバー病は身長が伸び始めたときに注意が必要!自宅でできる検査をご紹介

 

シーバー病では両方の踵が痛い場合もありますが、多くの場合、片側に発症します。

 

ですので、この度の検査法は、片方の踵のシーバー病と想定して説明させていただきます。

 

自宅でできるシーバー病の検査

シーバー病の自宅でできる検査は

・まず片足で立っていただきます。

・シーバー病の場合は、片足で立つとグラグラして立てない傾向があります。

 

※写真はイメージです。片足立ちの見本。

 

もしお子様が踵の痛みを訴え、シーバー病かもしれないと思った時は、一度お試しいただければと思います。

 

踵の成長線の部分(踵の後側の両面)に沿って痛みが出る。

歩いたり走ったりすると踵が痛くなる。

踵をつくのが痛いので、足を引きずって歩いている。

 

この検査で片足で立てない場合は、上記の症状と併せてシーバー病を疑ってみてください。

 

子供のシーバー病を放置せずに早く治すために必要なこと

 

では、シーバー病になると、どうして踵に痛みが出るのか?

 

例えば、靴下を長期間履いていると踵に穴があいてしまったという経験がある方も多いでしょう。靴下も足の同じ箇所にずっとストレスがかかり、踵に圧が加わった結果、穴があいてしまいます。

 

これと同様に、シーバー病も踵へのストレスを取ってあげることが大切になります。

 

 

踵のストレスの原因として考えられるのが足の歪みです。足が歪むと、アキレス腱やふくらはぎ、足の裏の筋肉が硬くなり、その結果、踵に痛みが出てしまい、シーバー病が発症すると考えられます。

 

シーバー病には回復過程があります。

踵の痛みで歩きづらそうにしている場合や、踵を着けて歩くことができない場合があります。そういった強い痛みがある炎症期には、じっとしても(安静時でも)痛い傾向があります。

 

運動をした後に痛みを強く訴える場合は、踵の成長線が刺激されて炎症を起こしている状態です。

シーバー病はふくらはぎの筋肉やアキレス腱、足の裏の筋肉が引っ張られて、余計に痛みを伴うことが多いです。

 

 

ですので、この場合はしばらくスポーツや運動は中止して、安静が必要になります。シーバー病は強い炎症が起こっている時に痛みを和らげ、早く改善に導くために、当院ではテーピングを活用しています。

 

シーバー病を放置せずに、テーピングを巻いて早く治すアプローチ

 

シーバー病の痛みを和らげ、安静に保つためにテーピングを巻く方法があります。

テーピングの巻き方は簡単ですので、ぜひお試しください。

 

① 薬局でも販売しているキネシオテーピングの5cm幅のテープを3本、約30cmの長さに切ってください。※足の小さなお子様でしたら3.5cm幅のテープをご使用ください。

② お子様に裸足でうつ伏せになっていただき、枕かバスタオルを丸めたものを足首に置きます。このとき踵が内側や外側に倒れないよう注意してください。

〇 足首をまっすぐに!

❌ 足首が外に倒れている状態。↓

❌ 足首が内側に倒れている状態。↓

 

③ この状態で、1本目のテープは踵の付け根部分に貼り、そのままアキレス腱の上に沿うように貼ってください。テープは引っ張らずに貼ることがコツです。あまり引っ張ると皮膚が引っ張られてかぶれやすくなります。テープを貼ったら、上から軽く押さえてください。

 

④ 2本目は踵を少し覆うようにして内側から外側へ貼ります。この場合もあまり引っ張らずに、1本目のテープに少し重なるように貼ってください。

 

⑤ 3本目は内側から踵を覆うように貼り、外側からアキレス腱を覆うように貼ってください。その後、軽くテープの上を押さえてください。テープがつきやすくなります。

 

テープを貼るとふくらはぎの緊張が和らぎ、踵の痛みが緩和しやすくなります。テーピングをすれば、踵も安定するのでぜひ試してみてください。

※ 完成の状態

(分かり易いように、テーピングの色を変えて貼っています。)

 

テープは2、3日貼ったままでも大丈夫ですが、お子様によっては皮膚にかゆみが出たり、かぶれたりする場合があります。

その場合は早めに外して、少し時間をおいてから貼り直してください。

 

<ご注意!>

かぶれた時はテープをゆっくり外して、かぶれが治ったら2、3日待ってからまた貼り直すようにしてください。なかなかかぶれが治らない場合は無理して貼ることをおすすめしません。

 

※文章でわかりにくい時は、このブログの最後に紹介しています動画をご覧ください。

 

教えて!シーバー病に効果的なストレッチ

シーバー病でも運動は可能ですが、運動後に痛みが出ることがあります。また、シーバー病でも動くことは可能ですが、激しい運動をすると痛みが出やすくなります。

 

そういった時はお風呂で温まることと、ストレッチをおすすめします。

 

お風呂で十分温めた後、硬くなったふくらはぎや足の裏を伸ばすストレッチをして、足への負荷を軽減することができます。

 

シーバー病に効果的なストレッチの方法を、2つご紹介いたします。

シーバー病に効果的なストレッチ①

 

まず、ラジオ体操でアキレス腱を伸ばす要領で、前足を前に伸ばしながら後足も伸ばします。足幅は腰の幅くらいに開いていただければ問題ありません。

 

この時、つま先が真っ直ぐになるようにしてください。

 

ふくらはぎに心地よい痛みが出る程度の力を目安に、大体10秒〜20秒ぐらいストレッチを行いましょう♪

 

シーバー病に効果的なストレッチ②

しゃがんだ状態で、

伸ばしたい足の膝の上に手を置きます。

 

その膝を両手で体重をかけて、押すことで足のふくらはぎ、アキレス腱をしっかりと伸ばすことが可能です。

 

このストレッチはお風呂上がりに取り組むことをおすすめします。

 

片足ずつ大体15秒〜20秒取り組んでください。

 

 

この2つのストレッチは朝昼晩と取り組むとさらに効果を期待できます。

ただ忙しくてできないときには、お風呂上がりに1日1回でもいいので取り組むことをおすすめします。

 

 

 

シーバー病でお悩みでしたらお早めにご相談ください

 

この度は、12歳の男の子であるYさんがシーバー病で来院された際の回復過程を紹介します。

Yさんは過去に2年ほど踵が痛くなって、病院で診てもらっていたそうです。

 

病院ではシーバー病と診断され、Yさんは定期的に病院を受診していました。しかしながら、病院の治療でも痛みがなかなか取れず、そのため当院を受診していただきました。

 

踵を診させていただくと、やはり成長線に沿って痛みを伴っておりました。

 

Yさんは剣道をしていたのですが、剣道をやった時に痛みが出るとのことでした。当院で治療を施したところ1ヵ月ほどで痛みが軽減しました。

 

その後、Yさんは約半年間、月に一度のペースで当院でメンテナンスを受け、痛みがほぼ解消されたため、現在は剣道に真剣に取り組んでいます。

 

シーバー病のお子さんの靴を見させていただきますと、踵の部分がすり減り、靴が変形してしまっていることが多いです。

※靴の裏がすり減った靴

 

当院では足や体の歪みを整えることによって、足周りの筋肉を柔軟にします。サポーターやインソールを着用して、踵のストレスをさらに軽減します。

 

シーバー病は成長期が終われば改善するケースがほとんどですので、安心してください。

 

もし加古川市周辺で、子供の踵の痛みシーバー病でお悩みでしたら、お早めにご連絡ください。

 

最後までブログをご覧いただき、ありがとうございました。

 

(柔道整復師・鍼灸師 藤井憲之 監修)

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