こんにちは、兵庫県加古川市で「ふじい整骨院」を開業しております、院長の藤井 憲之です。
この度のブログは、いわゆるシーバー病に関する内容になっています。
小学校低学年から高学年のお子様に起こる足の痛みについて説明します。
「ある日突然、かかとが痛くて歩けない?成長期のシーバー病とは」
かかとが痛くなる原因と影響を受けやすい子どもの特徴
ある朝、突然お子さんが起きてきたときに、足を床につけることができないほど痛みを感じて、足を引きながら起きてきたということはありませんか?
これは、成長期のお子様のかかとに起こる炎症の状態です。
病院に行くと、レントゲン検査を受けた結果、足のかかとの成長線といわれる部分が傷ついて炎症を起こしている。
あるいは骨端核(こったんかく)という部分が少し扁平していると説明されることがあると思います。
子どもの成長線は柔らかいため、飛んだり跳ねたりを繰り返すことで傷ができ、痛みが起こることがあります。
このかかとの痛みで来院されるお子様の特徴としては、男の子が多く、活発に動くお子様に多く見られます。
かかとの部分にジャンプや走る動作の繰り返しによって衝撃が加わり、炎症が起きてしまうのです。
シーバー病の症状と発生メカニズム
病院ではまず「安静にしてください」と指示され、炎症を抑えるための湿布が処方されることが多いですが、それでもなかなか痛みが取れないお子様も多くいます。
「なぜ、湿布を貼っても良くならないのか? 」
それは、かかとの炎症を抑えるだけではなく、その他の原因を取り除かないと、痛みが改善しにくいからです。
子どもさんの足を観察すると、後ろから見たときに、ふくらはぎやかかとの部分が通常よりも外側に倒れ、足首が歪んでしまっていることがあります。
運動のやりすぎや繰り返しの衝撃によって、足に負担がかかり、外側に倒れてしまうことがあるのです。
通常、足のふくらはぎとかかとの部分が真っ直ぐであれば、しっかり体重を支えられます。
しかし、傾いてしまうと、体重をうまく支えられず、足に負担がかかり、かかとに炎症が起きやすくなります。
そのため、この傾きをしっかりと調整することが重要です。
「かかとの痛みを軽減!ストレッチとインソールの効果的な活用法」
足の傾きを調整する方法はいくつかありますが、まずお家でできる方法をご紹介します。
ふくらはぎの筋肉を緩めることで、正常な足の傾きを取り戻すきっかけになります。
足への負担を軽減するためのストレッチを二つご紹介します。
【シーバー病に悩むお子様におすすめのストレッチ】
1. ふくらはぎのストレッチ
右足を後ろへ大きく一歩引きます。
このとき、左足の膝は軽く曲げ、両足のつま先は前を向けてください。
そのまま上半身をゆっくり前へ倒し、右のふくらはぎがじわじわと伸びるのを感じながら行います。
10秒間キープし、一度上半身を起こして休憩。
これを3回繰り返します。
2. アキレス腱のストレッチ
左足を軽く一歩引いてしゃがみ込み、床についている左足の足首を伸ばします。
左足の甲が床についた状態で、右膝の上に両手を乗せ、上半身を前に傾けて、ももと胸を近づけます。
右膝が外側に倒れないように注意し、かかとが浮かないようにします。
10秒間キープし、休憩を挟んで3回繰り返します。
この二つのストレッチを1日3回、両足行うのがおすすめですが、部活や習い事で忙しい場合は、お風呂上がりに1回だけでも続けてみてください。
お風呂に入ることで筋肉が温まり、血流が良くなり、ストレッチの効果が高まります。これによって筋肉が程よく伸び、足の歪みを整えやすくしてくれます。
インソール(靴の中敷き)を有効活用
また、当院では必要に応じて、足の傾きを矯正する目的でインソールを処方することもあります。
インソールとは、靴の中敷きのことです。靴の中に入れることで、かかとの部分をしっかりとサポートし、傾きを補正するイメージです。
歩行や運動によって痛めてしまったかかとを、インソールを使うことで保護し、足の状態を良くしていくことが可能です。
歩きながら、動きながら補正をすることで、痛みを改善していきます。
「シーバー病はどこで治療する?当院でできる専門的なアプローチ」
このブログでご紹介したストレッチを1週間続けることで、かかとの痛みが改善していく場合は、そのまま継続してストレッチを行なってみてください。
ただ、私がおすすめしているのは、このストレッチを家で継続しながら、足の専門の病院であるとか、あるいは接骨院・整骨院など専門の治療院を受診して同時並行で治療を行なっていただくことです。
その際には、必ず国家資格保持者のところに行ってください。
整体院、マッサージなどは無資格で正直事故も多いです。
当院では、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を持ち、過去にも多くのシーバー病の施術を行ってきました。
加古川市周辺で、お子様の足の痛みやシーバー病でお悩みの方は、ぜひ当院へご相談ください。
最後までこのブログを読んでいただきどうもありがとうございました。