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【なかなか入りにくい“肘内障(こどもの肘の脱臼)”もあるのです】

 

こんにちは。

加古川市別府町 ふじい整骨院のふじいです。

 

こどもの肘の脱臼と表現される「小児肘内障(ちゅうないしょう)」はどういったものか?

ご存じでしょうか。

 

実は、簡単に整復できるものから、なかなか整復が難しい(入りにくい)ものまで

あります。

時には、「肘内障」だと思っていたら、実は「骨折」していたなんてことも。。。

 

肘内障に関しては、これまでいろんな経験をしてきています。

詳しくは、こちらに書いております。

 

こちら ⇒ 私のストーリー <肘内障整復が得意になったわけ>

 

泣く子供

 

どんな状態なの?

いわゆる「腕がぬけた」状態になっています。

突然子供(0歳から5・6歳くらいまで)が泣き出して、手をダランと下にしたまま動かさなくなり、

時に、「手首が痛い」「肩が痛い」と表現されて、母親が子どもさんを連れて来院されることもあります。

 

絵で説明すると

 

<柔道整復師の教本より抜粋>

肘の図1

 

※肘の骨と抜ける部分の靭帯を現しています。

通常は絵の中にある輪状靭帯は、しっかりと橈骨頭を包んでいます。

手首を引っ張られて、力の方向に橈骨が動きます。

すると。。。

 

 

肘の図2

 

※輪っかになっていた輪状靭帯から橈骨頭の上から「スルッと」矢印の方向へ抜けて

しまうのです。

この靭帯が抜けることで、手を動かしにくくなってしまいます。

これにより、肘内障の症状になるのです。

 

 

 

病院で入ったと思ったのに。。。。

 

先日、若いお母さんが「3歳の男の子が肘を脱臼した(肘内障)」と、子供を連れて来院されました。

 

通常、肘内障の原因としては、手を引かれて抜けることが多いのですが、今回は車の中で転倒して手をついた拍子に発生したとのことでした。

 

すぐに、救急の病院を受診し、肘内障と診断され整復をされたそうです。

「入っていると思うが、手を動かさない場合は明日来院して下さい」と指示を受けたとのこと。

 

その夜は、まったく手を動かさなかったようで、翌日過去に通った整骨院を受診し、同じく整復操作を受けられました。

しかし、先生からは

「入った感じがなく、一度包帯をして様子をみよう」と言われ一度帰宅されました。

 

その後、

母親が「その整骨院を信頼していないわけではないのですが、このままはずれた状態だと可哀想なのでここに連れて来ました。」

とお話ししてくださいました。

 

過去に、2回ほど「肘内障」を患って、その整骨院で整復してもらったともお聞きしました。

 

 

稀ですが、骨折している可能性も考えられます。

お話をお聞きして、

今回のケガの経緯と状況など総合的に判断して、骨折の疑いもあるので、エコー(超音波画像観察装置)で観てみることにしました。

 

専門的に言いますと、骨折特有の“ファットパッドサイン”(エコーやレントゲンで骨の周りが腫れて映る様子)もありませんでした。

しかし、転倒によるものか、やや関節を包む袋状のものに腫れがみられました。

 

骨折はないと判断し、おそらく入りにくい肘内障であることを告げ、一度だけ整復を試みることを母親から了解を得て整復することに。

 

結果、その間5秒で“整復音”を触知して入ったことを確認することが出来ました。

 

「入りましたね。」

母親が喜んだのは無理もありません。

 

子供は、一時泣き疲れていましたが、帰りに自分で服を着たり、まったく動かそうとしなかった手を少しずつ動かし始めていました。

その様子をみていて、「大丈夫であろう」と判断しました。

 

念のために、翌日確認のため来院することを指導させていただき、お帰りいただきました。

そして、

翌日来院時には、お子さんは人が変わったように、弟と待合で暴れ回っていました(笑)

母親に確認すると、「家に帰るとすぐに普通に使い出しました」と報告をいただきました。

 

 

なかなか入らない(入りにくい)肘内障もあります。

 

通常、何度か整復操作をして入らなかった場合や転倒などの原因で肘に腫れなどがある場合は、上手く整復されないことがあります。

1〜2日、しばらくして腫れが落ち着いてから、整復すると入ったというも経験させていただいています。

 

ですので、

2回目に行った整骨院の対応も間違いではなかったと思います。

 

かなり余談ですが、30年以上前に80歳近くの年配の方を整復したことがあります。

肘内障と言えませんが、症状は肘内障そのものであったと記憶しております。

(みた目は、腫れもなく動かしにくいというご年配の訴えでした。)

 

整復操作を行うと、「ボコッ」という感覚で入りました。

もちろんその場で何も無かったように、肘を動かし始められ治りました。

まぁ、そのような経験はその後ありません。(笑)

 

関連記事 ⇒ こちらにも 【こどもが急に泣き出して、手を動かさないのです】

 

(柔道整復師・鍼灸師 藤井憲之 監修)

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2 Comments

  1. 今日うちの息子が保育園出なったのですが、3件病院をハシゴして、ハマったと思うと言われたのですが、痛がり手を触らせてくれません。手を上げることは出来るが手のひらは下向けたまま、腕をのばし手のひらを上にしようとすれば痛くて泣きじゃくります。泣きそうです。他に病院を探す気力もなく、疲れ果てました…笑

    1. かのんさま

      こんにちは。
      大変でしたね。

      子どもさんが、手を動かさないのはもちろんまだ少し入りきれていない場合と
      心理的なものもあります。

      子どもさんの中で、少し動かすのが怖いのです。

      次の日になって、あるいは数日して普通に動かすようになることも
      あります。

      次の日に、かかった医療機関にもう一度確認していただく
      ことをオススメします。

      状況を判断して、再度検査(レントゲン)をするか、
      再度整復されるか。

      いろいろなケースか考えられますが。

      必ず良くなりますので、安心してお任せすると良いと思います。
      お大事にしてくださいね。

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