こんにちは。
加古川市別府町のふじい整骨院のふじいです。
先日、受付に
「2歳のこどもが急に泣き出して、手を動かそうとしないのです。診ていただけますか?」
と、急患でご相談の電話がありました。
受付から母親に痛めた状況を聞いてもらうと、
どうも子供の両手をちょうどぶら下がる格好で引っ張り上げた時に、急に痛がって動かさないとのことでした。
その状況を聞いてある疾患を思い浮かび、すぐに受診してもらうよう促しました。
10分程して車で駆けつけた若い母親と父親は、待合で待っている時は心配で気が気でありません。
「肘内障(ちゅうないしょう)」と判断し、すぐに整復
すぐに診察室に入っていただき、再度詳しい状況と子供さんの状態を確認させていただいたあと、
ほぼ『肘内障(ちゅうないしょう)』という子供さんの肘の脱臼であると判断し、整復を試みました。
すぐに整復音を触知するとともに整復されました。
すぐに、整復されたことを母親に伝えたところ、
思わず「え!抜けていたのですか?先生すごい!」って言われました(笑)
また、すぐに「〇〇ちゃんごめんね」と子供に謝っていたのが印象的でした。
「さっきまで動かそうとしなかったのに」
「しばらくすると動かすようになると思う」とその場で伝えました。
様子をみてもらうと、5分後にはそれまでまったく動かそうとしなかった手を
何事もなかったかのように動かし始め、母親も「さっきまで動かそうとしなかったのに。」
と子供の変わりように喜んでおられました。
※写真は、イメージです。
お子さんもそれまで子供なりに緊張していたのか、返るころにはご機嫌になり、
いきなりよくしゃべり始めました。
子供は、正直ですね。
その状況に、待合で心配していた父親も安堵されていたようです。
おばあちゃん・おじいちゃんといっしょに住んでいる昔の大家族であれば、
子供の脱臼(肘内障)の症状については知っている方も多く、
整(接)骨院へと連れて来られることも多かったのですが、
核家族化した現代では今回のような状態は経験もなく、
ほとんど病院へ行かれるケースが多くなっていると思います。
HP(ホームページ)でも
当院のHP(こちら)に子供の症状についても書かせていただいているので、
それを見られて電話をかけてこられたかもしれません。
「肘内障」は、整(接)骨院でも治してもらえます。しかし、経験のない方も増えてきていますので、
電話で確認した上で来院されることをお勧めします。
また、逆に保護者の方が「肘内障」であると思い込んで連れて来られ、
実は「骨折」していたということもありました。
しっかり鑑別判断(診断)してもらえることが必要です。
当院では、骨折などの疑いがあれば、地域連携室などの総合病院への紹介もさせていただいておりますので、安心してご相談・受診下さい。
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