野球肘検診活動(フィジカルチェック)にスタッフとして参加活動してきました。
兵庫県加古川市で「ふじい整骨院」を開業しております院長の藤井です。
令和6年4月14日(日)、姫路市夢前にて毎年恒例の少年野球チームの少年を対象に、「野球肘」検診活動(フィジカルチエック)にスタッフとして参加活動してまいりました。
この日は、姫路少年硬式野球協会加盟チームの選手約60名が参加。
この活動は、青少年の健やかな成長を見守り、好きな野球を続けられるようにボールを投げると肘に痛みがある。バットを振ると肘が痛むなどの傷害を早期に発見して、将来に渡って好きな野球を続けることができるようにサポートしていこうという活動です。
活動メンバーは、医師、理学療法士、柔道整復師、鍼灸師、臨床検査技師
活動メンバーは、医師の先生を会長として理学療法士・柔道整復師・鍼灸師・臨床検査技師など専門の職を持ったメディカルチームで構成されています。
活動開始より10数年が経過しました。
この活動を通じて、健全な青少年の育成を見守って参りました。
中には、現在プロ野球で活躍している選手などもこのフィジカルチェックを受けたこられた方々もおられると聞いております。
活動内容をこの日のプログラムをもとに、少しご紹介させていただきます。
<活動内容>
1 肩・肘・股関節の可動域測定
2 下肢の柔軟性測定
3 腹筋・下肢の筋力測定
4 肘の触診検査
5 肘関節のエコー検査
6 ストレッチ講習
まず、最初にフィジカルチェックを受けるこども達に対して、今日行うことの内容と「なぜこの検診を行うのか?」という具体的な意義についてスライドをもとにして分かり易くお話しました。
説明のあとに、会場を2つに分けます。
医師による肘の圧痛・可動域検査(徒手検査)を行ったあとに、超音波検査装置(エコー)を使って子供達の肘の状態を画像で確認チェックしていきます。
<医師による圧痛検査>
<エコー検査>
※スタッフ同士で子ども達を検査する前に、デモ。(写真)
さらに別の会場に移って、体の機能的な検査を各項目にしたがって検査観察していきます。
肩の可動域、肘の動き、足のバランス、体幹の柔軟性と筋力など多種の項目をあらかじめ用意した用紙に書き込んで、子ども達のからだの現状を記録していきます。
体が硬かったり、また筋力がない状態。そして、上肢・下肢の関節の動きが悪いと、ボールを投げる時に手投げ状態になって、肘や肩に負担がかかってしまいます。
その結果、野球肘・野球肩になってしまうことがあります。
野球肘とはどのような状態か?
野球肘は、特に小学校高学年から中学生に多く見られるスポーツ障害です。
野球肘の場合は痛みが肘の内側にも外側あるいは、肘の後ろ側にも発症するケースがあります。
野球肘は、痛みの位置(内側か外側かまたは、後ろ側か)によって、症状の性質が異なります。
なので、状態に応じた適切な処置を行うことが重要となります。
野球肘で肘の内側に痛みを訴えるケースは、
肘の内側にある軟部組織(なんぶそしき)といわれる軟らかい軟骨(骨端線)や靭帯、肘の関節を包んでいる袋などが傷ついてしまうことがあります。
野球肘で一番に気を付けないといけない症状が、外側の痛みです。
放っておくと、あまり良くない状態になってしまうことが報告されています。
脅かしてしまうようで申し訳ないのですが、
「肘が曲がらない・伸びない」「ボールを投げることが困難」な状態になってしまい、プレーをすることが難しくなることもあるからです。
こちらの方で、野球肘について説明しております。
是非、参考になさってください。
最後に
しかし、
安心してください。不治の病では決してありません。
早期の発見をして、十分に静養してしっかりと治療を受けることでよくなるケースがほとんどです。
外側にできた野球肘は、早期に発見して適切な処置をうけることで、90パーセント以上の確率で治っていくといわれています。
そのために、こういった野球肘検診を積極的に受けていただき、早期発見をして
もし、見つかれば適切な処置を受けることでまた、好きな野球を続けることができるようになります。
是非とも、こういった機会を利用して、肘の検査を受けるようにしてください。
また、野球肘に詳しい医療機関もあります。
そういった病院を受診して、予防に努めるこも大切なことです。
当院でも野球肘のご相談を承っておりますので、お気軽に声をかけていただましたら幸いです。