こんにちは。
山陽電車「別府」駅下車。
北へ徒歩5分のふじい整骨院 院長 のふじいです。
いつもの腰痛だと思って来院された方が、実は「腰椎椎間板ヘルニア」であったという話は以前書かせていただきました。
今回は、なぜ椎間板ヘルニアに整体が有効であったかについて詳しく書かせていただきます。
このブログを読むことで、病院でヘルニアと診断されて、薬と注射で様子を見ているが、手術以外に何か方法はないだろうかと悩んでおられる方など最後までお読みいただけたら参考になるかも知れません。
前回のブログ
腰だけじゃなくお尻と足にまで痛みが出てきた。実は椎間板ヘルニアが原因だった。
ヘルニアの治療法として整体が有効に働き痛みが取れる理由
整体を行うことで、なぜ痛みが楽になっていくかをお伝えします。
整体は、読んで字のごとく体を整えることです。
人の体は、栄養と酸素を体に取り入れることにより健康を保っています。
その栄養と酸素を体に運ぶ役割をしているのが、血液です。
つまり、血の流れが滞ることで、さまざまなからだの弊害が起こると言っても過言ではありません。
人間の骨格を支えているのが、骨盤であり背骨です。
もっと細かなところで言うならば、地面に最初に接地する足です。
足の傾きであったり、骨盤が歪むとさまざまな影響が体に起きてきます。
例えば一軒の家を思い浮かべてください。
家は地面の上にまっすぐ建っているのが普通ですが、何かの原因で斜めになってしまったらいかがでしょうか。
まずは柱が傾き、それに耐えかねて壁にヒビが入りはじめるでしょうし、そのうちに床も柱を支えきれず水平を保てなくなる・・こうなると、家の構造そのものに大きな狂いが生じることは避けられません。
人体も同じように、体がゆがむことによって土台である足または骨盤も傾き、その上に立っている背骨に大きな負担がかかります。
さらには、なんとか支えようと頑張っている筋肉にも負担がかかり、痛みや疲れを引き起こすことになります。
やがては筋肉の中を走っている血の巡りも悪くなっていきます。
整体を行うことで、血の巡りが改善されて筋肉も和らぎ、圧迫を受けていた神経の通りも良くなることで改善が見込まれます。
椎間板ヘルニアは怖くない。痛みとしびれがなくなったそのわけは。
文献から8割のヘルニアは自然に小さくなっていくことがわかってきております。
つまり、私たちのからだの中で自然に治していくことができるのです。
具体的に言うと、ヘルニアができてもその周りの体食細胞(マクロファージ)といって余分に出てきたものを小さくしていく働きが我々の体には備わっています。
また、安静にしているだけでも良くないことが分かっています。
適度に動くことも必要です。
激しい運動をしようと言うことでなく、痛みの強く感じない程度でストレッチをするようにお勧めしております。
まず、お風呂で温めるなどしてから、ゆっくりと伸ばしていくことが良いと思います。
ただし、痛みが強くじっとしていてもズキズキするような場合は、症状が悪化することもありますので、注意が必要です。
あくまで、状態と症状の程度で徐々に行っていくことが良いでしょう。
腰椎椎間板ヘルニアの痛みに有効なストレッチはどんなものが良いかお伝えします。
これは、大変有名なストレッチ体操です。
マッケンジー体操というもので、ニュージーランドの先生が考えて創案されたものです。
まず、うつ伏せの姿勢にゆっくりとなります。
そして、しばらくして痛みがない状態で肘で体を支えるようにしながら上体をゆっくりとそらしていきます。
コツは、痛みがない程度にゆっくりと気持ちの良い程度で止めることです。
決して、痛みを堪えてやらないようにしてください。
痛みがあるとそれだけで筋肉は緊張状態になります。
ストレッチで和らげようとしているのに、反対に硬くなって症状が強くなる可能性もあるからです。
あくまで、ゆっくりと気持ち良い程度です。
その位置で10秒〜15秒維持します。
そして、またゆっくりと戻していきましょう。
これを三回3セット行います。
初めは、難しいかもしれませんが、毎日少しずつ行うことでできるようになって症状も和らいで行きますので焦らず行ってください。
お家でできる簡単なストレッチ体操をお伝えしました。
この体操を行って万が一、痛みが強くなることがあれば、無理をせずに専門の先生に相談されることをお勧めいたします。
腰椎椎間板ヘルニアは、しっかりと病院で検査を受けて診断していただくことから治療が始まります。
気になる症状があれば、早い目の受診をお勧めいたします。