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「こどもが足が痛くて、ケンケンで歩きにくそうにしている」

「病院でシーバー病と診断されて、湿布をして様子をみているけどなかなか痛みがとれない」

 

このようなことで悩んでいるお子様と親御様はいらっしゃらないでしょうか?

 

この度のブログは、小学生のお子さんがダンスをしていて、病院で「シーバー病」と診断され、

湿布をして様子をみていたがなかなか良くならない。

何か良い方法はないかと相談来院された小学生のお子様の例をもとに書かせていただきます。

 

このブログが、踵(かかと)の痛みで困っているというお子様とその親御様の参考になれば幸いです。

 

 

シーバー病とは?ダンスが好きなお子さんに多い足の痛み

 

<小学生に多い足の成長痛「シーバー病」をわかりやすく解説>

シーバー病とはどのような状態であるのかについてお話していきます。

シーバー病は、成長期のお子様の踵(かかと)の部分に起こる痛みです。

 

成長期のお子様のかかとは、成長線と言われる成長軟骨(いわゆる骨端線:こったんせん)があります。


この部分は、まだ不安定でしっかりとした骨として完成していません。

この部分が足のふくらはぎや足裏の筋肉にひっぱられて、バランスが悪くなって痛くなることが多くあります。



痛くなると歩くときに足をうまくつくことができない。いわゆるケンケンで歩く。
歩くたびにかかとに痛みを覚える。

今回もこのようなお悩みで、来院されました。

 

子供さんが、突然足が痛くて床に足がつけないくらいの状態で歩くようになったら、親御さんは心配になるのも当然ですよね。

 

安心してください。

なぜ、このような状態になってしまったのか、原因と対応方法を知って、

しっかりと適切な処置を行うことで、お子様の状態は良くなります。

 

<ダンスやスポーツが原因で発症しやすい理由>

この度ご相談があったのは、小学校の低学年のお子様でした。

ダンスを習っており、定期的に大会にも参加されているとお聞きしました。

 

ダンスは、動きが激しくジャンプ運動など足への負担が大きくなります。

大会も近いので、とにかく家でも練習を重ねておられたようです。

 

ある日、足が痛くて地面につけなくなってしまい、病院を受診。

レントゲン検査を受け、「シーバー病」と診断されました。

湿布を処方されましたが、すぐには痛みは引かず何か方法はないかと相談の上、当院に来院。

 

足の状態を見せていただくと、踵の部分は熱をもってやや腫れた感じがあり、足の関節部分がゆがんでいました。

また、立っていただくと、膝もうまく伸ばすことができない。

まっすぐに立つことができない状態でした。

 

 

湿布だけじゃ治らない?親が知っておきたいシーバー病の治療のポイント

 


<痛みを緩和するための湿布の役割と限界>

 

病院では炎症を抑える目的で、湿布が処方されていました。

また、踵を上げるパッドを処方され、つま先歩きをサポートする目的で靴の中に入れるように指導されていました。

湿布だけではなかなか根本的な問題(今回の痛みを起こした要因)を正していかないと、また同じことの繰り返しとなってしまいます。

また、症状もなかなか落ち着いていかないことも考えられました。

 

足のバランス観察装置を使用して、痛みの原因を分析+αの要因>

 

 

当院では、まず足のバランスが崩れて足への負担が大きくなったことが原因であると考え、

足のバランス測定を行いました。

現在、立っているバランスがどのようになっているか、また歩いているときにどのように足に力がかかっているかを見ていきました。



すると、

足の指先が浮いている状態、いわゆる浮指になっていました。

この状態だと立っているだけで、足の後ろ側つまり踵に負担がかかってしまいます。


※画像説明:立った状態で、圧力検査をしています。

通常しっかりと足をつけていれば、あしの指(前側)も映るはずですが、

まったく写っていません。

いわゆる浮指(うきゆび)状態の画像です。

 

ちなみに、足の形がしっかりと着くとこのような画像になります。(女性:成人)

※足の指が出ています。(右の小指が写っていませんが、浮指ではありません)

 

次に

足の傾き具合、筋肉のかたさの違い、からだの歪みをチェックしていきました。

結果は、後ろから拝見すると踵が外側に倒れていました。


足のふくらはぎはカチカチ状態になり、踵が痛い方の膝はうまく伸びない状況で、股関節も歪んでいました。

 

そして、次に行ったのが、

現在履いている靴、ダンスで使っている靴をチェックせていただきました。

 

すると、ダンスの際に履いている靴は、最近購入されたばかりの靴で実際の足の大きさより1.5センチおおきな靴を履いておられました。

以前履いていた靴も拝見しましたが、明らかに大きさが極端に大きくなったため、足への負担が急激に大きくなったことも一つの原因であると考えました。

 

足に合わない靴を履くと、大人でも外反母趾(がいはんぼし)や足底腱膜炎(そくていけんまくえん)など、さまさまな足のトラブルを起こしやすくなります。

靴の選定は大事な要素です。

 

そこで、

足のサイズにあった機能性の高い靴を具体的におすすめしました。

親御さんは、後日すぐに私のアドバイスどおりに靴を購入されましたが、子供さんも「靴を履いても痛くない」と返事が帰ってきました。

 

加古川市の鍼灸整骨院でできるサポート:子どもの未来を守るシーバー病の治療とは

 

< 足元から整えることで、再発を防ぐ具体的な取り組み>

子どもの足は、大人にくらべると柔らかく変形もしやすい足です。

それだけ柔軟であると同時にしっかりとサポートすることも大切です。

 

足のサイズの合った靴をはくこと。

これは第1選択です。

できれば、機能性の高い靴を選ぶことも必要です。

 

そして、
当院では、場合によってはインソールも処方します。

医療用の矯正要素があるインソールを使用することで、足のかかとをしっかりとサポートして、足の動きをサポートすることができるようになります。

 

 

施術は、一度痛んだ足の状態をもとに戻して、しっかりと歩ける足に歪みも整えていきます。

 

日ごろは、機能性の高い靴に変えてしっかりと足をサポートしながら、定期的に足のケアを行うことでもともとの足のバランスにもどりさまざまな足のトラブル症状も落ち着いていくと考えています。

 

今回の小学生のお子様は、インソールの処方はしませんでしたが、

最初に踵がつけられない状態でしたが、1週間後にお見えになったときには踵を地面につけて歩いて来院されました。

 

その後、2回ほど治療してダンスにも復帰。

1か月も経過したころには、普通の生活に戻っておられました。



その後は、定期的に足と体のバランスをチェックして、痛みが再発しないように1か月の1回ほど、メンテナンスを受けていただいております。

 

お子様の足の痛み、シーバー病でお悩みの方がおられましたら、当院にご相談ください。

 

当院は、兵庫県加古川市でふじい整骨院を開業しております。

加古川市周辺で、小学生の踵の痛みで悩んでおられるお子様をお持ちの親御さんで、

子供の足が少しでも早くよくなればとお考えになる方がいらっしゃいましたら、是非とも当院にご相談ください。

 

当院では、シーバー病でお悩みであったお子様の踵を多く見せていただいておりますので、どうぞ安心してお問い合わせいただけましたら幸いです。

最後まで、ブログをご覧いただきどうもありがとうございました。

 

 

 

(柔道整復師・鍼灸師 藤井憲之 監修)

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