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「更年期を迎えてから手の指の関節が痛み出した」

「この関節の痛みは、更年期のためなの?」

女性にとって多くの方が迎える更年期。

さまざまな悩みを抱えておられる方も、おられるのではないでしょうか?

 

 

 

こんにちは。

加古川市別府町のふじい整骨院 院長の藤井です。

今回のブログを書くきっかけになったのは、

 

「更年期を迎えてから体のあちこちの関節に痛みがでるようになったんです。」

「これって、やはり更年期のせいなんでしょうか?」

というお悩みとご相談がありました。

 

今回は、更年期に起きるかも知れない関節の痛みと

関節の変形が原因で起こる肘の痛みについて書いておりますので、

参考になるかもしれません。

最後までお読みいただけますと幸いです。

 

更年期を迎えてからからだのあちこちの関節に痛みが。。

これって更年期障害かな?

 

よくよくお聞きすると、

今回の状態は、右肘が痛んで動かすのが辛いというお悩みでした。

具体的には、
物を持つ動作や家事をするときに洗濯物を干したり、たたんだりする動作でも痛みがあって支障があるとのことでした。

最近では、服を着る動作でも支障があり、服を着る時間も以前より倍の時間がかかってしまうとお話ししてくださいました。

 

更年期(こうねんき)とは?

 

一般的に、更年期とは閉経前後の5年の期間を言います。

具体的に、個人差はありますが、だいたい50歳前後で閉経する方が多く、

前後の45歳~55歳の10年間を”更年期”と呼ぶことが一般的です。

 

女性の更年期は、さまざまな症状がある。ほてりや発汗・冷えや息切れ。


それに加えて、関節痛・筋肉痛まで。

 

実は、更年期になると女性にとってとても重要なエストロゲンというホルモンの出方が不安定な状態となっていきます。

このエストロゲンというホルモンですが、筋肉やすじの柔らかさを維持しているホルモンでもあります。

なので、

このホルモンが出にくくなると、支える力が弱まり関節や筋肉の柔らかさが次第に失われるために関節痛や手足のこわばりなどの症状が出てきます。

 

この状態は、更年期関節痛として表現されています。

特徴として、この場合の状態は腫れることはありません。

 

更年期について書かれたある論文を読むと、

更年期として代表される主な状態として、

 

ほてり、発汗、不眠・神経痛・憂うつ、めまい、倦怠、疲労、関節痛、筋肉痛、頭痛、動悸など

があり、

 

その中でも

「ほてり、発汗に冷えと息切れ」を含む血管運動神経に関しての症状を自覚する方が

最も多く第1位の結果となっています。

 

また、第2位が関節痛・筋肉痛であったと報告されています。(対象:あまり更年期から年数を置かない55歳~65歳の女性350名)

 

【論文:閉経に対する認知と更年期症状との関連。2009年東北大学・大学院】
※対象論文 閉経に対する認知と更年期症状との関連

 

腫れを伴う関節の痛みは、更年期の症状と少し違うような。。

また、曲げても伸ばしても痛みがあり、動かしにくい状態。

 

今回ご相談を受けた患者様の状態は、痛みと腫れそれに加えて肘を曲げたり伸ばしたりするときに痛みが出て、生活にも支障がありました。

関節に炎症が起きてしまい、関節をつつむ袋にも水が溜まってしまった状態でした。

エコー観察を行いましたが、やはり腫れを示す状態と炎症を示す二つの状態を確認することができました。

 

※エコー(超音波観察)のイメージです。

これは、一度病院での診察が必要だと考え、ご本人に伝えたところ、

以前に別の病気でかかっていた大学病院に相談と診察を受けられました。

 

そこで、医師の診察と検査の結果は、

関節が老化を含めなんらかの原因で、肘の関節が変形して痛みが出ていることがわかりました。

専門的には、変形性関節症(へんけいせいかんせつしょう)と言われます。

医師からは、「手術と言う方法もあるが、現時点では少し様子をみていきましょう」と言われたとお聞きしました。

 

また、
病院の先生からは、股関節のように確立された肘の関節の手術はまだ少ない上、あまり積極的に行っていないことお聞きされたようです。

手術の軒数も股関節に比べると、圧倒的に少ないということも。

そこで、病院では痛み止めのお薬と湿布が処方されました。

 

当院で行った関節の痛みと腫れを軽減させた唯一の方法とは?

 


※イメージ写真。(実際の方の写真ではありません。)

ただ、腫れが強く今回は動かすのもつらい状態でしたので、

一度安静にすることも必要かと考え、副子で固定して三角巾でしばらくつることをご提案しました。

すると、

1週間もすれば、かなり腫れも押さえられて痛みも楽になられました。

 

また、「好きな観劇にも出かけられた」と

喜んでご報告をしていただくことができました。

 

しかし、
定期的に医師の診察も必ず受けていただくことはお願いしました。

医師のご意見もいただきながら、現時点でできることをやれる範囲で行い、状況をみていく必要があります。

当院では、急なケガや痛みを訴える方には、
超音波観察装置を使用して状態を確認することも行っております。

近隣で、関節の痛みでお悩みの方は一度ご相談ください。

 

(柔道整復師・鍼灸師 藤井憲之 監修)

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