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はじめに

働く女性の方は増えています。

家では子育てに加えて、家事もこなす。

そのようなスーパーレディの方が多くおられます。

お仕事をしながら家のこともしないといけない。本当に大変ですよね。

 

 

さて今回は、日ごろ会社にお勤めの40代の女性の方で、

お仕事と日常に生活の中で、肩こりから首の痛みを覚え、

さらに腕まで痛くなってきたという患者さんからのご相談がありました。

 

もしかして、同じようなお悩みを抱えている方がいらっしゃるのではないかと思い、このブログを書いております。

 

このようなお悩みがある女性の方がおられましたら、参考になると思いますので最後までお読みいただけますと幸いです。

 

「首の痛みが左側に集中する原因とは?」

 

今回のお悩みの方は、

肩こりの状態に加えて、左側の首から背中と左の腕まで痛みがあるという方でした。

 

詳しくお聞きすると、

以前から首こり・肩こりが仕事で疲れてくるとひどくなり、ひどくなると夜もよく寝れない、すぐに目が覚めてしまうということを教えてくださいました。

 

今回は、その肩こりに加えて左側の首から背中に加えて左の腕まで痛みとやや痺れ感もあるとお聞きしました。

お仕事で疲れて家に帰ってもなかなかぐっすりと寝ることができない。

これでは、なかなかお体のお疲れも取れないし、イライラしてしまいますよね。

 

お話をお聞きして、本当にお辛さそうでした。

「なんとか楽にしてあげたい」とお話を伺いながらそう感じました。

 

 

立ち仕事や長時間の前傾姿勢は、首に痛みを引き起こす原因の一つです。

特に、姿勢が悪い状態で仕事を続けると、首や肩の筋肉に余計な負担がかかり、痛みが左右どちらかの首に集中することが多くなります。

 

このような痛みは、肩こりとも深く関連しており、肩から首にかけての筋肉が硬直することで腕にまで痛みが広がることも少なくありません。

 

さらに、体の左右のバランスが崩れると、

片側の筋肉が過剰に働き、特定の部位に痛みが集中しやすくなります。

 

例えば、

左肩や左側の首の筋肉が過度に緊張していると、血流が悪くなり、神経が圧迫されることがあります。

その結果、左側の首の痛みだけでなく、左腕のしびれや痛みを感じる場合もあります。

 

左腕の痛みが引き起こされるメカニズム

 

 

左腕の痛みやしびれは、首や肩の筋肉が過度に緊張し、神経が圧迫されることが原因です。

特に、デスクワークや立ち仕事などで長時間同じ姿勢を続けると、筋肉が硬直しやすくなります。

 

この状態はまるで、

高速道路で渋滞が発生しているようなものです。

筋肉が固くなることで、血流という「車の流れ」が滞り、神経という「重要な連絡路」が圧迫されてしまいます。

 

この渋滞が続くと、やがて交通が他の道にも影響し、首の痛みだけでなく、左腕にも「渋滞」が広がり、痛みやしびれが発生してしまうのです。

 

首や肩の筋肉が硬直することで、神経が適切に機能しなくなり、腕や手に電気が走るような感覚や力が入りにくくなることもあります。

 

また、姿勢の悪さや体のバランスが崩れることも、こうした症状の悪化を招く原因です。

 

このような症状を予防するためには、定期的に姿勢を見直し、首や肩のストレッチを行うことが大切です。

筋肉を柔軟に保つことで、神経の圧迫を軽減し、腕の痛みやしびれを予防することができます。

 

 立ち仕事でも首や肩、左側の痛みを軽減する3つの対策

こうした痛みを放置すると、慢性化してしまい、仕事や日常生活に支障をきたすことがあります。

ここでは、首や肩、左側の痛みを軽減し、健康的な状態を保つための具体的な対策を3つご紹介します。

 

1.定期的な姿勢チェック

 

 

立ち仕事では、つい無意識に前かがみになったり、左右のバランスが崩れた姿勢をとったりしがちです。

しかし、このような姿勢が長時間続くと、首や肩、背中の筋肉に過度な負担がかかり、痛みの原因となります。

そこで、意識的に姿勢を確認することが大切です。鏡を使ったり、同僚や家族に定期的に姿勢をチェックしてもらうと良いでしょう。

 

理想的な姿勢は、背筋を伸ばし、耳の位置が肩の真上にくるようにします。

さらに、肩甲骨を軽く寄せて胸を開く姿勢を意識することで、肩周りの負担を軽減できます。

 

肩が内側に巻き込まれた「猫背」の状態になると、首や肩、左腕への負担が増え、痛みが強くなるので注意が必要です。

 

2.簡単なストレッチの習慣化

 

立ち仕事が長時間にわたる場合、1~2時間に1度はストレッチを取り入れると良いでしょう。

特に、首や肩、肩甲骨周りの筋肉をほぐすことで、血流を促進し、筋肉の緊張を和らげることができます。簡単にできるストレッチとして、次のような動作を試してみてください。

 

首のストレッチ

首を左右にゆっくり倒し、各方向で15~20秒間キープします。次に、首をゆっくり回す動作を行い、首筋の筋肉をほぐします。これにより、首の筋肉の柔軟性が高まり、血流が促進されます。

※首を回しているところ(一部分です)

 

肩甲骨のストレッチ

腕を肩の高さまで上げ、肘を曲げて肩甲骨を引き寄せるように後ろに引きます。

この状態で5~10秒間キープし、肩甲骨周りの筋肉をほぐします。このストレッチは、肩周りの緊張をほぐし、首や肩への負担を軽減します。

 

腕のストレッチ

 

左腕を前に伸ばし、反対の手で指先をつかんで手首を軽く引っ張ります。これにより、腕の筋肉や神経の緊張が和らぎ、左腕の痛みやしびれを軽減することができます。

※反対の腕(右)も同様にストレッチしていただくとバランスが取れて良いと考えます。

 

 

3.休憩を取りながら体を動かす

 

立ち仕事で同じ姿勢を続けると、筋肉の緊張が蓄積されやすくなります。

そのため、1時間に1度は数分でも休憩を取り、体を動かすことが大切です。軽いウォーキングや足踏みなどを行い、血流を促進することで、筋肉のこわばりを防ぐことができます。

 

休憩時に肩甲骨周りのストレッチや軽い運動を取り入れると、さらに効果的です。

特に、首や肩の血流を改善するために、深呼吸をしながら首や肩をほぐす動きを取り入れると、筋肉の緊張を緩和できます。

 

まとめ

 

立ち仕事が続くと、首や肩、左側に痛みを感じやすくなりますが、姿勢を改善し、定期的なストレッチや筋肉をほぐす運動を取り入れることで、痛みの軽減につながります。

特に、姿勢の悪さや長時間の同じ姿勢が痛みの原因となるため、姿勢を意識的にチェックし、こまめに体を動かすことが重要です。

今回ご紹介した3つの方法を生活に取り入れて、肩こりからくる首の痛みを和らげるようにしてみてください。

 

もし、このような方法を行っても、首の痛みなどなかなか改善しないといった場合には、ほかにも体の歪みなど原因があるかもしれません。

そのような時は、当院でも施術ができますので、ご相談いただけましたら幸いです。

 

このブログは、肩こりからくる首の痛みやしびれで悩んでおられる方にお役に立てましたら幸いです。

最後までブログを読んでいただき、どうもありがとうございました。

 

(柔道整復師・鍼灸師 藤井憲之 監修)

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